さいきん新NISA枠の投資において、S&P500かオルカンかみたいな論調になってます。
ところでオルカンと先進国株式の違いを理解してますか?
MSCI ACWI、MSCIワールドとMSCIコクサイの違いをわかって投資してますか?
MSCI ACWIとMSCIワールド、MSCIコクサイの違いは?
一般的にオルカンと言われているのは、”eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)”投資信託のことです。
広い意味でオルカンは、これか、これとほぼ同じ内容の投資信託のことを指します。
ほぼ同じとはどういうことかというと、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)はMSCI ACWI指数と同等の投資効果を目指した投信であり、同じ指数に連動するように作れられた投資信託であれば、値動きはほぼ同じになります。
中身が同じならどれを買えばいいのか迷いそう。そうなると差別化要因は差し引かれる信託報酬部分です。
SBIや楽天などがeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)よりも信託報酬が低い商品を作って自社の顧客などに販売しています。
MSCI ACWI指数のACWIは、”オール・カントリー・ワールド・インデックス“の略です。直訳すれば全世界指数ってことですね。
同指数は、世界の株式市場を時価総額ベースで約85%カバーしています。このため、全世界株式に投資するときにベンチマークとして広く採用されています。
具体的な中身は、先進国23カ国、新興国24カ国の大型株と中型株で構成されています。
似た名前のMSCIワールドは、先進国23か国の大型株と中型株で構成された指数です。
新興国を含むか含まないかの違いがあります。
MSCIコクサイは、日本を除く先進国22か国の大型株と中型株で構成されています。
バランスファンドなどで、先進国株式と言われる場合のほとんどはMSCIコクサイに連動した投信が用いられています。
オルカン以外にもあるのか?
オルカン以外にも全世界に投資できる指数があるのかというとあります。
MSCIの指数はMSCI社が開発した指数で、ほかの会社も指数を作っています。
たとえばFTSEは、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスという指数を出しています。
これは世界の49か国の大型株と中型株、小型株を対象としています。
MSCIとの違いは小型株まで対象としているところで、小型株まで含めて約1万銘柄、全世界の時価総額の98%をカバーしている指数となっています。
これに連動する投資信託も各社が用意しています。
“全世界株式インデックスファンド”みたな名前の投資信託があれば内容を見てみてください。FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動した投信の可能性が高いです。