FX外国為替取引は「買う」「売る」のどちらからも取引開始可能です。
「USDJPY」の意味を教えて
FXの情報を見ているとよく出てくるキーワードの一つに「USDJPY」があります。
これは、USDはアメリカドル(United States Dollar)の略称(3文字レター)です。
JPYは日本円(Japanese Yen)の略称になります。
USDJPYは、アメリカドルと日本円の通貨ペアという意味です。
どうしてUSDと言うのか
どうして単純に「ドル」と言わずにUSDというのかというと、ひとつには世界中の人が外国為替取引を行っているので、共通に認識できる状態である必要があるというのと、
ドルといって、実はアメリカドルのほかに、カナダドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドルなど、ほかにもドルが付く通貨が存在しているからです。
通貨のやり取りですから、間違いのないように明確に区別する必要があります。
基本的に、「国名」+「通貨名」の略で通貨を表しています。
USDの場合、「アメリカ」(US)の「ドル」(D)で、USDです。
YENもひとつだけではない
「円」(Y)もひとつだけではありません。
「日本円」(JPY)としているのは、「中国元」(人民元)も海外では「CNY」と書かれることがあります。
「Chinese Yuan」だから、CNYやCHYと略されます。
一文字の略称も日本円と同じ¥なので、日本人的には紛らわしいことがあります。
欧米人からすると、「えん」も「ゆえん」も同じに聞こえるかもしれませんね。
「USDJPYを売る」「USDJPYを買う」とは
「USDJPYを売る」「USDJPYを買う」と言う場合、基本的に左側に書いてある通貨を売る、買うという意味になります。
「USDJPYを買う」は、「円を売ってドルを買う」
「USDJPYを売る」は、「ドルを売って円を買う」
海外旅行に行くときや外貨預金をするとき、日本円をアメリカドルに両替する行為は「円を売ってドルを買う」ことなんです。
逆の海外旅行から帰国時や外貨預金解約時に日本円に戻すことが「ドルを売って円を買う」なわけです。
FXの取引のときも、外貨両替や外貨預金とやっていることは同じです。
元々、外為取引は輸入業者や輸出業者が売買の通貨を替えたり、海外子会社との間でお金のやり取りをしたりするのがメインで、それをお金儲けの仕組みにした金融がFXです。
実需の通貨売買とFXが違うところは、差金決済という証拠金を預けてレバレッジをかけた取引を行なえる点です。
ちなみに、株取引の信用取引は約3.3倍のレバレッジに相当しますし、投資信託の2倍レバレッジの商品は2倍のレバレッジ取引になっていて、レバレッジ取引ができるのは何もFXだけではありません。
レバレッジがあるからFXが怖いという人がいますが、レバレッジはFXだけにあるわけでないんです。
レバレッジは怖いのか
国内FXブローカーの場合、最大レバレッジは25倍と決まっています。
最高で25倍までレバレッジを効かせることが可能ですが、実際にはそんなレバレッジの取引はおこないません。
かなり攻めている状態の人でも、8倍~12倍くらいのレバレッジです。
「実質レバレッジ」といって、実際にかけられるレバレッジは取引を行なう人が任意の倍数で取引できます。
もし、実質レバレッジが1倍なら、それは外貨預金したのとまったく同じ状態です。
それならば怖くないですよね。
怖い、怖いというのは、無謀な倍率でギャンブルのような投機的取引した場合の話です。
5倍以下の低い実質レバレッジで取引しているぶんには何も怖いことはありません。
2倍や3倍のレバレッジなら、先に話した株や投信と同じレベルです。