値段が高くても読む価値のあるFX関連の書籍を紹介します。
ボリンジャーバンドの開発者が書いた公式本
まずはボリンジャーバンドの開発者が自ら書いた書籍を紹介します。
ボリンジャー・バンド入門 ― 相対性原理が解き明かすマーケットの仕組み (ウィザード・ブックシリーズ) ジョン・A・ボリンジャー, John A. Bollinger, 長尾慎太郎 訳
ボリンジャー・バンドとは、米国の投資家 ジョン・ボリンジャー が考案したテクニカル指標のひとつです。移動平均線とその上下に標準偏差を加えた線を描き、価格の変動幅やトレンドを分析できます。
価格がその標準偏差のバンド内側に収まる確率が高く、バンドの外側に出る確率は低いという性質があります。
価格が+2σや-2σのバンドに触れるか超えることがほとんどありません。もし超えた場合は、相場が急変している可能性が高いです。ボリンジャーバンドを使って取引する際は、バンドの幅や形に注目することが重要です。
その活用方法を開発者が自ら解説してくれているのが同書になります。
テクニカル分析の古典名著
次にテクニカル分析全般の古典的な名著を一冊紹介します。
ジョン・J・マーフィーは、テクニカル分析の権威として知られる投資家です。
元メリルリンチのテクニカル分析部門責任者で、投資家向け分析サービス会社マーフィーモリスの創立者兼社長です。また、米CNBCテレビのテクニカルアナリストとしても活躍しました。彼は同「マーケットのテクニカル分析」や「市場間分析入門」などの人気のある書籍を出版しています。
彼の投資哲学は、テクニカル分析を用いて市場の動向やトレンドを読み取り、適切なタイミングで売買することを目指しています。市場は心理的な要因によって動くと考えており、チャートや指標を分析することで市場の感情を把握することができると主張しています。また、彼は市場間分析という手法を提唱しており、株式や債券、FX、商品先物などの相互関係を考慮すれば、より正確な予測ができるとしています。
日本の第一線アナリストが執筆した大著
先著書が米国なら今度は日本です。
日本テクニカルアナリスト協会は、テクニカル分析理論の教育普及活動やテクニカルアナリストの育成、社会的地位の向上などを目的に設立されたNPO法人です。これは、国際テクニカルアナリスト連盟(IFTA)に加盟していて、グローバルな資格試験制度を実施しています。また、セミナーや講演会、研究論文の募集や出版事業なども行っています。
その協会から出されたバイブル的な書籍が同書です。
波動を知る入門書
基本的テクニカル指標を知った先に出てくるものがあります。
エリオット波動は、相場にはパターンがあって一定のサイクルで動いているという理論から生まれた分析手法です。ラルフ・ネルソン・エリオットという人が提唱したのでエリオット波動と呼ばれています。このテクニカル理論は、市場平均の推移を表そうとしています。エリオット波動は、5波と3波の2つの基本的な波形から成り立ちます。
代表的な使い方として、「3波に乗る」という方法があります。これは、5波で構成された波の中で最も値幅が大きくなる傾向がある3波を狙う方法です。3波の終盤で決済します。
エリオット波動とフィボナッチ数列は密接な関係があります。エリオット波動が推進5波、修正3波を繰り返すことで構成されますが、この5波と3波はフィボナッチ数列の黄金比を基本にしてできています。また、各波の値幅や時間的長さもフィボナッチ比率に合う傾向です。だから、フィボナッチを使えば、相場の動きや目標値を予測できるようになります。
買われ過ぎや売れれ過ぎの判断といえばコレ
テクニカル指標のオシレーターで買われ過ぎや売れられすぎの判断に用いられる代表といえば、RSIです。
J・ウエルズ・ワイルダーは、米国の投資法インストラクターです。
テクニカル分析による投資法の啓蒙者として活躍しました。ワイルダーは、RSIやディレクショナル・ムーブメントなどの数学的解析手法を考案し、先物市場における値動きの傾向を予測する方法を開発しました。彼は、四本値(始値や高値、安値、終値)のそれぞれの意味を定義し、前日や前々日の四本値と比較することで当日の相場動向を判断することができると主張しました。
本当はダウ理論も紹介したかった
本当は超有名なダウ理論も紹介したかったのですが、紹介できる著書がなくて挙げてません。
投資の超基本といえば、移動平均線とダウ理論です。
このダウさんは、アメリカの証券アナリストだったチャールズ・ダウのことです。そして、ダウ理論とは、彼が提唱した相場理論です。
もう200年も前のことなんですが。
今も彼の名前は残っています。
ニューヨークダウのダウは彼の名前から来ています。
そのダウ理論がいろいろな人に研究、改良発展され、今日に至っています。
投資の本は、小説みたいに部数が出ないので、学術書みたいに高価な本がとても多い印象です。利益が出た年に節税対策として経費で購入してみるのはどうでしょう?