FXのテクニカル指標は、移動平均線から派生したものが多くあります。
MACDもその一つです。
MACDから出る取引シグナルは、移動平均線から出るシグナルよりも先に点灯しやすい性格があり、重宝されています。
MACDでFXのシステム売買をする方法
MACDでFXシステム売買する手法を解説します。
MACDを利用した買いエントリー
MACD線が上昇に転じたら買い
MACD線が横ばいあるいは下降に転じたら決済
普通はこの判断にMACDシグナル(通常はMACD線の9移動平均)が用いられますが、MACD線だけでも判断可能です。
MACDを利用した売りエントリー
MACD線が下降に転じたら売り
MACD線が横ばいあるいは上昇に転じたら決済
こちらも通常、この判断にMACDシグナル(通常はMACD線の9移動平均)が用いられますが、MACD線だけでも判断可能です。
MACDからわかるトレンド
MACDが0より上のとき、上昇トレンド
MACDが0より下のとき、下降トレンド
MACDが0(ゼロ)をクロスすることは2つの移動平均線がクロスしたことを表しているので、移動平均線のゴールデンクロス、デッドクロスと同じ意味です。
すなわち、
ゼロより上にMACDがあるということは、ゴールデンクロスしたあと、
ゼロより下にMACDがあるということはデッドクロスしたあと
の状態ということです。
MACDを用いたFXシステムトレードの例
表題の画像をもう一度掲載して、MACDを用いたFXシステムトレードを解説します。
これは、USDJPYの日足チャートです。
下のサブウィンドウに表示されているヒストグラムがMACD、緑色の線がMACDシグナルです。
MACDは、パラメータ 12-26-9で用いられることが多いですが、ここでは、21-50-9を使っています。
表示している移動平均線(EMA)も、21と50です。
日足はもともと騙しが少ないチャートですが、21と50で見ることでさらに騙しが平滑化されます。
21EMAは海外トレーダーがよく用いているぶん、よく効きます(みんなが見ているテクニカルほどよく効く)。日々線と21EMAが交差した瞬間に上昇や下降しやすいです。
さきほど説明したMACDを用いたFXかんたんシステムトレードを当てはめると、
ヒストグラムの色が赤から青に変わったら「買い」、青から赤に変わったら「決済」
ヒストグラムの色が青から赤に変わったら「売り」、赤から青に変わったら「決済」
になります。
とてもシンプルでかんたんですね。
MACDヒストグラムの傾きがほとんど横ばい、ほとんど高さがない(いわゆるレンジやもみ合い相場)ときは無理に取引しないでOKです。
MT4用MACDのダウンロード
MT4用MACDのダウンロードはこちらから出来ます。
MACDインジケーターをダウンロードしたら、MT4のメニューから
MT4 > ファイル(F) > データフォルダを開く > MQL4 > Indicators
の中にダウンロードしたmcMACD.ex4ファイルを入れます。
MT4に戻って、ナビゲーターウインドウの「インディケータ」を右クリックして更新を選びます。
これで使える準備が整いました。
インディケータ一覧のなかにあるmcMACDを選んで「チャートに表示」かチャートにドロップすれば設定画面が出ます。
かんたんに反映できるテンプレートファイル