MTFボリンジャーバンドは、どの時間軸で取引するにせよ、ぜひ導入すべきです。
なぜなら、多くの人が意識しているテクニカルポイントは価格に影響を与えやすいからです。
それを無視するのは得策でありません。
MTFボリンジャーバンドをどう使えばいいの?
MTFボリンジャーバンド(マルチタイムフレーム・ボリンジャーバンド)は、今見ている時間軸以外のボリンジャーバンドを表示する機能です。
通常、H1(1時間足)チャートで表示できるボリンジャーバンドはH1のボリンジャーバンドだけ、M5(5分足)チャートで表示できるボリンジャーバンドもM5のだけです。
それに対して、MTFボリンジャーバンドは、ほかの時間軸のボリンジャーバンドをチャート上に表示することができます。
ほかの時間軸のボリンジャーバンドを表示できるメリットは、時間軸を切り替えることなく、ほかの時間軸の情報を得られることです。
上位足でも、下位足でも、好きな時間軸のボリンジャーバンドを表示可能です。
また、チャートの時間軸を切り替えても、常に設定した時間軸のボリンジャーバンドが表示されます。
MTFボリンジャーバンドで日足のボリンジャーバンドを表示させる
具体的に、MTFボリンジャーバンドのオススメ設定は、
日足のボリンジャーバンドをいつも使っている時間軸チャートに表示させる
ことです。
世界で一番使われているチャートは日足です。
どの時間軸で取引を行なうにしても、日足のテクニカルポイントを常に意識すべきです。
MTFボリンジャーバンドなら、日足の移動平均線と1σ、2σの情報を同時に得られます。
先頭にあった画像をもう一度表示します。
この画像は、4時間足のUSDJPYチャートに、日足のボリンジャーバンド(水色)、4時足のボリンジャーバンド(橙色)、1時間足のボリンジャーバンド(赤色)を表示させたサンプルです。
いずれも期間20のボリンジャーバンドになってます。
日足は4時間足6本ぶんなので、6本ごとに水色のチャートがカクカク変化します。
サンプルとして下位足のボリンジャーバンドも表示させてみましたが、実際には日足のボリンジャーバンドだけを用います。
疑似的に、6倍(H4の6倍 期間120で疑似D1 20)や1/4倍(H4の1/4倍 期間5で疑似H1 20)して上位足や下位足のボリンジャーバンドを表示することも可能です。気をつけてほしいのは、その場合本当の終値を用いていないのであくまで疑似的なものということです。MTFボリンジャーバンドを用いれば、正しい値のグラフを表示できます。
日足のボリンジャーバンドを表示させる場合、期間は1440にします。
24時間 × 60分 = 1440分
MT4で期間の基準は分単位なので、1440にすることで日足の結果を得られます。
もし4時間足のボリンジャーバンドを表示したいなら240、1時間足なら60、週足なら10080にします。
MTFボリンジャーバンドの入手方法
MTFボリンジャーバンドのインジケーターは、MT4に標準で搭載されていません。
検索で「mt4 mtf bands」と検索すれば、検索で出てきたサイトから無料で入手できます。
Trading Viewの場合は、検索で「mtf bands」と入力すればお目当てのインジケーターを見つけられます。
ケルトナーチャネルってボリンジャーバンドに比べると人気がないよね
もう一つボリンジャーバンドに似たバンドがあります。
ケルトナーチャネルといって、開発されたのはボリンジャーバンドよりも昔で歴史があります。
上記画像の赤色がボリンジャーバンド、青色がケルトナーチャネルです。
ケルトナーチャネルのバンド幅は、ATR(Average True Range)の計算に基づいてます。
欧米では、ボリンジャーバンドかケルトナーチャネルかと人気を二分するテクニカルですが、日本ではほとんど人気がありません。
ケルトナーチャネルの基本戦術は、ボリンジャーバンドと同様に、ハイ・ローのバンドにローソク足がタッチするとトレンド発生として、その方向に順張りする指標になります。
ボリンジャーバンドとケルトナーチャネルの2つを合わせて用いることで、トレンドかレンジかの判定をする方法もあります。